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パワハラを受けたときに記録しておきたいこと7選|証拠の残し方と相談前の準備

パワハラを受けたときに記録しておきたいこと7選のアイキャッチ画像。上司から叱責を受けた女性社員が、日時・場所、相手の言動、目撃者、メールや録音などの証拠、心身への影響、相談内容をノートに記録している様子。 つらい時に自分を守る
【パワハラを受けたときに記録しておきたいこと7選】職場での暴言や不当な扱いは、日時・場所・発言内容・証拠などを具体的に記録することが大切です。相談前にできる準備を確認しましょう。

パワハラを受けたら何を記録すればいい?
日時・場所・暴言・目撃者・録音・メール・体調の変化など、
残しておきたい7つの項目を具体例とテンプレート付きで解説。
証拠の保存方法、会社や外部機関への相談、退職前の注意点も紹介します。


「上司から毎日のように怒鳴られる」

「同僚の前で人格を否定される」

「無理な仕事を押しつけられ、失敗すると責められる」

職場でこのような経験をしても、
「自分の受け止め方が悪いのではないか」
「相談したら立場が悪くなるのではないか」と考え、
誰にも話せない人がいます。

しかし、職場で起きた出来事を記録しておくことは、
自分の状況を整理し、今後の対応を考えるうえで役立ちます。

特に、パワハラは発言や態度など形に残りにくいものも多く、
時間がたつと記憶が曖昧になることがあります。

大切なのは、パワハラかどうかを自分一人で決めることではなく、
何が起きたのかを具体的に残すことです。

この記事では、パワハラを受けたときに記録しておきたい7つの項目、
録音やメールの保存方法、相談先、退職前に確認したいことを紹介します。

  1. そもそもパワハラとは?単なる厳しい指導との違い
    1. パワハラの代表的な6類型
  2. パワハラを受けたときに記録しておきたい7つのこと
    1. 日時を記録する
    2. 場所を記録する
    3. 誰から何をされたのかを記録する
    4. その場にいた人を記録する
    5. メール・チャット・録音などを残す
    6. 心身への影響を記録する
    7. 誰に相談し、どのような対応があったかを記録する
  3. そのまま使えるパワハラ記録テンプレート
    1. 記録の例(架空のケース)
  4. 証拠を残すときに注意したい5つのポイント
    1. できるだけ早く記録する
    2. 元のデータを残す
    3. 記録を改ざんしない
    4. 会社の情報を無断で持ち出さない
    5. SNSに公開しない
  5. パワハラの録音は証拠になる?
  6. 会社へ相談するときは何を伝える?
  7. 会社に相談できないときの外部相談先
    1. 総合労働相談コーナー
    2. 都道府県労働局の雇用環境・均等部(室)
    3. 弁護士
    4. 医療機関・産業医
  8. パワハラを受けたら、すぐ退職したほうがいい?
    1. 考えられる選択肢
  9. 退職を考える前に確認したいこと
    1. 生活費はどのくらい必要か
    2. 失業給付の扱いはどうなるか
    3. 会社とのやり取りをどうするか
    4. 心身の状態はどうか
  10. よくある質問
    1. Q.録音がなくてもパワハラの相談はできますか?
    2. Q.何年も前のパワハラでも記録する意味はありますか?
    3. Q.同僚が証言してくれない場合はどうすればいいですか?
    4. Q.相談したことで会社から不利益な扱いを受けませんか?
    5. Q.退職した後でも相談できますか?
  11. まとめ|パワハラの記録は、自分を守るための第一歩

そもそもパワハラとは?単なる厳しい指導との違い

厚生労働省では、職場のパワーハラスメントについて、
次の3つの要素をすべて満たす言動としています。

  1. 優越的な関係を背景とした言動
  2. 業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動
  3. 労働者の就業環境が害されるもの

例えば、仕事上のミスを指摘すること自体が、
直ちにパワハラになるわけではありません。

しかし、必要以上に長時間怒鳴り続けたり、
人格を否定する言葉を繰り返したりする行為は、
パワハラに該当する可能性があります。

また、パワハラは上司から部下への言動だけではありません。

職場内の人間関係や専門知識などを背景に、
同僚や部下から行われる場合もあります。

パワハラの代表的な6類型

類型具体例
身体的な攻撃殴る、蹴る、物を投げつける
精神的な攻撃人格否定、脅迫、執拗な暴言
人間関係からの切り離し仲間外し、隔離、集団での無視
過大な要求明らかに達成不可能な仕事の強制
過小な要求合理的な理由なく仕事を与えない
個の侵害私生活への過度な干渉、個人情報の暴露

ただし、この6類型は代表例であり、該当するかどうかは個別の状況によって判断されます。

パワハラを受けたときに記録しておきたい7つのこと

記録を残す際は、感情だけでなく、
第三者が状況を理解できるように整理することが重要です。

日時を記録する

まず、出来事が起きた日付と時刻を残しましょう。

例えば、

「10月15日 午後3時20分ごろ」

というように、できるだけ具体的に記録します。

正確な時刻が分からない場合は、
「午後の会議終了後」「昼休みの直前」など
、覚えている範囲で構いません。

後から思い出して書いた場合は、
記録を作成した日付も残しておきましょう。

場所を記録する

次に、どこで起きたのかを記録します。

例えば、

  • 会社の会議室
  • 事務所内の自分の席
  • 倉庫
  • 営業先
  • 社内のオンライン会議

場所によって、周囲に誰がいたのか、
録音やメールなどの資料が残っているかを確認しやすくなります。

誰から何をされたのかを記録する

相手の氏名や役職、具体的な言動を記録します。

特に、暴言などは、できるだけ実際の言葉に近い形で残しましょう。

例えば、

「上司からひどいことを言われた」

だけでは、何が起きたのか分かりにくくなります。

次のように書くと、状況が伝わりやすくなります。

「課長から
 『お前はこの仕事に向いていない。辞めたほうがいい』と言われた」

ただし、発言を正確に覚えていない場合は、推測で補わず、
「このような趣旨の発言だった」と区別して記録しましょう。

その場にいた人を記録する

パワハラと思われる言動があったとき、
周囲に誰がいたのかを記録します。

例えば、

「同じ部署のAさんとBさんが近くにいた」

「会議には営業部の5人が参加していた」

という内容です。

その場にいた人が、後から状況を説明できる可能性があります。

ただし、証言を強要したり、
相手に不利な発言を求めたりすることは避けましょう。

メール・チャット・録音などを残す

言葉だけでなく、客観的な資料があれば保存を検討しましょう。

例えば、

  • 上司からのメール
  • 業務チャットのやり取り
  • 業務指示書
  • 勤務表や残業記録
  • 自分が参加した会話の録音
  • 関係する書面

保存する際は、前後のやり取りや日時が分かる形で残すことが大切です。

ただし、会社の機密情報や顧客の個人情報を
無断で大量に持ち出すことは避けてください。

録音やデータの保存が法的に問題ないかは、状況によって異なります。

不安がある場合は、弁護士などに相談しましょう。

心身への影響を記録する

パワハラと思われる言動を受けた後、
自分の体調や生活にどのような変化があったのかも記録します。

例えば、

  • 夜眠れなくなった
  • 朝、出勤しようとすると吐き気がする
  • 食欲が落ちた
  • 頭痛や動悸が増えた
  • 休日も仕事のことが頭から離れない
  • 欠勤や遅刻が増えた

症状が続く場合は、医療機関に相談してください。

診療記録や診断書などは、
体調の変化を確認する資料になる場合があります。

ただし、診断書があれば必ずパワハラが認定されるというわけではありません。

誰に相談し、どのような対応があったかを記録する

パワハラについて誰かに相談した場合は、その経過も記録しましょう。

例えば、

「10月17日、人事担当者に相談した」

「10月20日、担当者から調査を行うと説明された」

「11月1日までに回答すると言われたが、連絡がなかった」

というように残します。

会社がどのような対応をしたのか、改善されたのか、相談後に不利益な扱いがなかったかを確認するためにも役立ちます。

そのまま使えるパワハラ記録テンプレート

何を書けばよいか迷ったときは、次の形式を参考にしてください。

記録の例(架空のケース)

項目記入例
発生日時2026年10月15日 15時20分ごろ
場所本社2階の会議室
相手営業部のA課長
出来事提出資料について約15分間、大声で叱責された
発言内容「こんなこともできないなら辞めたほうがいい」と言われた
周囲にいた人同僚Bさん、Cさん
自分の対応説明しようとしたが、話を遮られた
心身への影響帰宅後も動悸が続き、夜中に何度も目が覚めた
関連資料会議案内メール、提出資料、当日のメモ
相談状況10月16日に人事担当者へ相談
記録作成日2026年10月15日

ポイントは、事実・自分の受け止め方・後から思い出したことを区別することです。

「怖かった」「悔しかった」という気持ちも大切な記録ですが、実際に起きた出来事とは分けて書くと、相談時に説明しやすくなります。

証拠を残すときに注意したい5つのポイント

できるだけ早く記録する

出来事から時間がたつほど、細かい記憶は曖昧になりがちです。

その日のうちにメモを残すとよいでしょう。

元のデータを残す

メールや録音を保存する場合は、できるだけ元の状態を保ちましょう。

一部を切り取った資料だけでなく、
前後の文脈が分かるものも残しておくと
、誤解を防ぎやすくなります。

記録を改ざんしない

日時や発言内容を後から都合よく書き換えることは避けましょう。

追記が必要な場合は、追記した日付を明記します。

会社の情報を無断で持ち出さない

証拠を残すためであっても、
会社の機密情報や第三者の個人情報を
不必要に持ち出すことは避ける必要があります。

必要な資料の保存方法に迷う場合は、法律の専門家に相談しましょう。

SNSに公開しない

相手の氏名や録音、社内のやり取りをSNSに公開すると、
名誉毀損やプライバシー侵害など、別の問題につながる可能性があります。

まずは相談窓口や専門家に資料を示す方法を考えましょう。

パワハラの録音は証拠になる?

パワハラと思われる発言を録音したデータは、
事実関係を確認するための資料になる場合があります。

例えば、上司から繰り返し人格を否定する発言を受けている場合、
その会話の録音が状況を説明する助けになる可能性があります。

ただし、録音すれば必ず証拠として採用されるわけではありません。

録音の方法や内容、取得した状況などによって評価は異なります。

また、自分が参加していない会話を無断で録音することや、
立ち入りを認められていない場所に機器を設置することなどは、
別の法的問題を生じさせるおそれがあります。

録音を検討するときは、安全面や法律上の問題にも注意してください。

会社へ相談するときは何を伝える?

会社の相談窓口や人事担当者に相談するときは、
次の内容を整理しておくと伝えやすくなります。

  • いつから問題が続いているか
  • 誰からどのような言動を受けたか
  • 具体的な出来事と記録
  • 心身や仕事への影響
  • これまで誰に相談したか
  • 会社にどのような対応を希望するか

例えば、希望する対応には次のようなものがあります。

「事実関係を調査してほしい」

「上司と直接接する機会を減らしてほしい」

「部署異動を検討してほしい」

「再発防止策を取ってほしい」

会社に相談したからといって、必ず退職しなければならないわけではありません。

今の職場で働き続けるために、
環境改善を求めることも一つの選択肢です。

会社に相談できないときの外部相談先

直属の上司がパワハラの相手だったり、
社内の相談窓口を信用できなかったりする場合もあるでしょう。

そのようなときは、外部の相談先を利用できます。

総合労働相談コーナー

厚生労働省の総合労働相談コーナーでは、
パワハラを含む幅広い労働問題について、無料で相談を受け付けています。

相談内容に応じて、
助言・指導やあっせんなどの制度を案内してもらえる場合があります。

都道府県労働局の雇用環境・均等部(室)

職場のハラスメントに関する相談を受け付けています。

弁護士

損害賠償請求、退職条件、会社との交渉など、
具体的な法的対応を検討する場合に相談できます。

医療機関・産業医

不眠、強い不安、動悸、食欲不振など、
心身の症状がある場合は医療機関に相談しましょう。

会社に産業医がいる場合は、産業医への相談も選択肢です。

証拠が十分にそろっていなくても、相談を始めることはできます。

パワハラを受けたら、すぐ退職したほうがいい?

パワハラを受けているからといって、必ず退職が最善とは限りません。

会社の対応によって職場環境が改善する場合もあります。

一方、心身の不調が強く、出勤すること自体が難しい場合には、
休職や退職を含めた対応を考える必要があるかもしれません。

大切なのは、状況に応じて選択肢を整理することです。

考えられる選択肢

職場環境の改善を求める

会社に調査や配置転換などを相談します。

休職や休暇を検討する

心身の不調がある場合は、医師に相談し、休養の必要性を確認します。

転職活動を始める

生活費や今後の働き方を考えながら、次の仕事を探します。

退職する

改善が見込めない場合や、
働き続けることが難しい場合には、退職も選択肢になります。

退職代行を利用する

会社と直接やり取りすることが難しい場合には、
退職代行サービスの利用を検討する人もいます。

ただし、退職代行サービスによって対応できる業務範囲は異なります。

未払い賃金や損害賠償などの法的な交渉が必要な場合は、
弁護士への相談が適しています。

退職を考える前に確認したいこと

パワハラが原因で退職を考える場合でも、
できる範囲で次の項目を整理しておきましょう。

生活費はどのくらい必要か

退職後すぐに次の仕事が決まるとは限りません。

家賃、住宅ローン、食費、社会保険料などを確認しましょう。

失業給付の扱いはどうなるか

パワハラなどが退職理由に関係する場合、
事情によっては雇用保険の離職理由の判断に影響することがあります。

ただし、パワハラを理由に退職した人が、
必ず会社都合退職として扱われるわけではありません。

離職理由は、
ハローワークが本人と会社双方の説明や資料などを確認して判断します。

会社とのやり取りをどうするか

退職を申し出る際の方法や、必要な手続きを確認しましょう。

直接話すことが難しい場合は、
弁護士などの専門家に相談することもできます。

心身の状態はどうか

退職手続きよりも、治療や休養を優先したほうがよい場合もあります。

心身の不調が強いときは、一人で無理に判断せず、
医療機関や信頼できる人に相談してください。

よくある質問

Q.録音がなくてもパワハラの相談はできますか?

はい。録音がなくても相談できます。

日時や発言内容を記録したメモ、メール、チャット、
周囲の人の説明などが参考になる場合があります。

Q.何年も前のパワハラでも記録する意味はありますか?

あります。

ただし、時間がたつほど記憶や資料の確認が難しくなることがあります。

覚えていることと不確かなことを区別して整理しましょう。

法的な請求を考えている場合は、
請求の種類によって期間制限が異なるため、
早めに弁護士に相談してください。

Q.同僚が証言してくれない場合はどうすればいいですか?

無理に証言を求める必要はありません。

自分の記録や残っている資料を整理し、相談先に事情を伝えましょう。

Q.相談したことで会社から不利益な扱いを受けませんか?

会社には、ハラスメント相談を理由とする
不利益な取扱いを防ぐことなどが求められています。

ただし、実際に不利益な扱いを受けたと感じる場合は、
その出来事も記録し、外部の相談窓口に相談してください。

Q.退職した後でも相談できますか?

退職後でも、状況によって相談や法的対応を検討できる場合があります。

ただし、証拠の確保や請求期間などの問題があるため、
できるだけ早めに専門家へ相談することをおすすめします。

まとめ|パワハラの記録は、自分を守るための第一歩

パワハラを受けたときは、何が起きたのかを具体的に残すことが大切です。

特に記録しておきたいのは、次の7つです。

  1. 発生した日時
  2. 場所
  3. 相手の氏名と具体的な言動
  4. その場にいた人
  5. メールや録音などの関連資料
  6. 心身や生活への影響
  7. 相談した相手とその後の対応

記録を残す目的は、相手を攻撃することではありません。

自分の経験を整理し、必要な支援を受け、
今後の働き方を考えるためです。

また、パワハラを受けたからといって、
すぐに退職する必要があるとは限りません。

職場環境の改善、配置転換、休職、転職、退職など、
選択肢は一つではありません。

退職代行ラボは、退職を急がせるのではなく、
悩んでいる人が自分の状況を整理し、
納得できる選択をすることを応援します。

一人で抱え込まず、必要に応じて会社の相談窓口や外部の専門機関を利用してください。

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