夜、布団に入ったのに会社のことばかり考えてしまう。
「明日、会社に行きたくない」
「また上司に怒られるかもしれない」
「仕事が終わらなかったらどうしよう」
「辞めたい。でも辞めた後も不安……」
考えれば考えるほど眠れなくなり、時計を見ると午前2時、3時。
ようやく眠れたと思ったら、すぐに朝が来る。
睡眠不足のまま出勤するので身体が重く、
仕事にも集中できない。
そして仕事で失敗すると、さらに自分を責めてしまう。
仕事のストレス → 眠れない → 疲れる →
→仕事がうまくいかない → さらに不安になる → また眠れない
このような状態になったら、
「もう少し頑張れば何とかなる」と一人だけで抱え続けるのではなく、
相談することも考えてほしいと思います。
厚生労働省の「こころの耳」でも、
働く人向けに睡眠と健康に関する情報や、
メンタルヘルスの相談窓口、医療機関検索などが用意されています。
「会社のことを考えると眠れない」は軽く考えない
一晩眠れなかったからといって、それだけで病気ということではありません。
大きな仕事を任された前日や、職場で嫌なことがあった夜など、
一時的に眠れなくなることはあります。
しかし、
会社のことを考えるたびに眠れない。
□それが何日も続いている。
□朝になると会社へ行くのが怖い。
□食欲までなくなってきた。
□何をしても楽しくない。
□仕事中も強い不安を感じる。
□休日になっても仕事のことが頭から離れない。
こうした変化が重なっているなら、
「単なる仕事の悩み」と決めつけないことが大切です。
自分だけで病名を判断する必要もありません。
「最近、明らかに以前の自分と違う」
と感じた段階で相談して構いません。
まず「退職するか」より「自分を守るにはどうするか」を考える
仕事が苦しくなると、
「辞めるべきか」
「もう少し頑張るべきか」
という二択で考えてしまいがちです。
しかし、その前に考えてほしいことがあります。
「明日も普通に働ける状態なのか?」
ということです。
十分に眠れていない状態が続き、心身が消耗しているときに、
自分の今後について大きな決断をするのは簡単ではありません。
相談する。
休む。
医療機関を受診する。
会社の制度を確認する。
職場環境について相談する。
退職を検討する。
いくつもの選択肢があります。
退職だけが解決方法ではありませんし、
働き続けることだけが正解でもありません。
今の状態に応じて、必要な助けを選びましょう。
相談先「こころの耳」――仕事の悩みを誰かに話したい
「病院へ行くほどなのか分からない」
「でも誰かに話を聞いてほしい」
「会社の人には話しにくい」
そんなときに利用できるのが、
厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」です。
働く本人だけでなく、その家族なども対象で、
仕事、人間関係、過重労働による心への影響などについて相談できます。
電話・SNS・メールが用意され、匿名・無料で利用できます。
2026年9月現在、電話相談は平日17~22時、
土・日は10~16時。
SNS相談も平日17~22時、
土・日は10~16時で、
受付終了時刻は電話・SNSで若干異なります。
メール相談は24時間受け付けています。
電話で話すのが苦手ならSNS。
すぐには話せないけれど、文章にして整理したいならメール。
自分が相談しやすい方法から始めれば大丈夫です。
なお、「こころの耳」は病気の診断や治療方法の提示、
法律上ハラスメントに該当するかどうかの判断などをする窓口ではありません。
相談内容に応じて、
別の専門機関につなぐための入口としても活用できます。
相談先 心療内科・精神科などの医療機関
眠れない状態や心身の不調が続いている場合は、
医療機関への相談も選択肢です。
「もっとひどくなってから病院へ行こう」
と考える必要はありません。
眠れないこと自体を相談して構いません。
特に、不眠だけでなく、
□「食欲がない」
□「朝起きられない」
□「強い不安が続く」
□「涙が出る」
□「何もする気になれない」
など、以前とは違う心身の変化が続いている場合は、
専門家への相談を検討してください。
厚生労働省の「こころの耳」には
全国の医療機関を探すページも用意されています。
重要なのは、
自分で
「まだ病気じゃないから病院には行けない」
と決めないことです。
診断が必要かどうかを判断するのは医療の専門家です。
相談先 会社の産業医・人事・相談窓口
勤務先に産業医や社内相談窓口などがある場合は、
それらを利用する方法もあります。
例えば、
■「眠れない状態が続いている」
■「仕事量が多すぎる」
■「上司との関係で強いストレスを感じている」
■「勤務を続けるのがつらい」
といった状況を相談します。
重要なのは、
「辞めたいです」と結論だけを伝える必要はない
ということです。
「今、このような状態になっている」
という事実から伝えればいいのです。
会社によって利用できる制度や相談体制は異なるため、
就業規則、社内イントラ、人事・総務などで確認してください。
相談先 パワハラ・いじめ・解雇などは「総合労働相談コーナー」
眠れない原因が、
上司からのパワハラ、職場でのいじめ・嫌がらせ、
配置転換、解雇、雇止めなどの労働問題にある場合は、
相談先を変えます。
厚生労働省の総合労働相談コーナーでは、
解雇、雇止め、配置転換、賃金の引下げ、
いじめ・嫌がらせ、
パワハラなど幅広い労働問題を対象としており、
専門の相談員が電話または面談で対応します。
予約不要・無料です。
ここは、
「心がつらいことを相談する場所」
と
「会社との労働問題について相談する場所」
を分ける
と理解すると分かりやすいでしょう。
心身の不調については医療機関や「こころの耳」。
労働問題については総合労働相談コーナー。
必要なら両方に相談して構いません。
相談先 どこへ相談すればいいのか分からない
実際には、
「自分の悩みがメンタルヘルスなのか、パワハラなのか、
労働問題なのかすら分からない」
という人もいるでしょう。
その場合は、最初から完璧な相談先を探さなくても大丈夫です。
厚生労働省「こころの耳」には、
こころの健康、労働問題、生活上の問題などに応じた相談窓口案内があります。
精神保健福祉センターや保健所なども案内されています。
「どこへ相談したらいいか分からない」こと自体が、
相談を諦める理由にならないようにしてください。
「会社へ行けない自分は弱い」と考えない
仕事に行くことがつらくなると、
「みんな我慢して働いている」
「自分だけ逃げてはいけない」
「もっと頑張らないと」
と考えてしまうことがあります。
しかし、睡眠不足の状態で心身を消耗しながら働き続けることと、
責任感があることは別問題です。
■休むこと。
■相談すること。
■医療機関へ行くこと。
■職場環境を変えること。
■転職すること。
■そして退職すること。
これらはすべて、状況に応じて検討できる選択肢です。
退職代行は「心身を守るための選択肢」の一つ
ここで初めて退職代行について考えます。
会社を辞めたい意思は固まっている。
しかし、
「上司に電話することを考えるだけで眠れない」
「退職を伝えるのが怖い」
「会社とのやり取りそのものが大きな負担になっている」
という場合、退職代行サービスを検討する人もいます。
ただし、
眠れない=退職代行を使うべき
という話ではありません。
□まず休む。
□専門家へ相談する。
□会社に配置転換などを相談する。
□転職を考える。
□退職する。
□自分で退職を申し出る。
□退職代行を利用する。
さまざまな選択肢があります。
また、
退職代行サービスは運営主体によって対応できる範囲が異なります。
特に会社との交渉が必要なケースでは、
誰がどこまで対応できるのかを確認することが重要です。
「今夜も眠れない」という人へ
この記事を夜中に読んでいる人もいるかもしれません。
■明日の仕事。
■上司の顔。
■終わっていない仕事。
■会社を辞めた後のお金。
■転職できるのか。
いろいろなことが頭の中を回っているかもしれません。
でも、今夜すべての問題の答えを出す必要はありません。
「明日、誰かに相談する」
それだけを決める方法もあります。
相談内容もきれいに整理する必要はありません。
「会社のことを考えると眠れません。
自分でもどうしたらいいのか分かりません」
これだけでも相談を始める言葉になります。
「消えてしまいたい」と思うほどつらいときは
もし仕事の悩みが、
「消えてしまいたい」
「死にたい」
「自分を傷つけたい」
というところまで来ているなら、
退職について一人で考え続ける段階ではありません。
「こころの耳」では、
自殺を考えるほどつらい人を含め、
状況別の専門相談窓口を案内しています。
自分を傷つけてしまいそうなど
今すぐ安全を確保する必要がある場合は、
119番などの緊急支援を利用してください。
退職代行ラボから伝えたいこと
「会社を辞めたい」と検索する人の中には、
本当に知りたいことが、
「どうすれば会社を辞められるか」
ではなく、
「どうすれば、この苦しい状態から抜け出せるのか」
という人もいると思います。
だから「退職代行ラボ」では、退職だけを答えにはしません。
★相談する。
★休む。
★治療する。
★職場環境を変える。
★部署を変える。
★転職する。
★退職する。
★必要なら退職代行を利用する。
自分を守るための方法は一つではありません。
会社は人生の一部分です。
眠れなくなるほど追い詰められているなら、
「もっと頑張る方法」だけではなく、
「今の自分を守る方法」を探してください。


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